- 公開日 : 2025年11月27日
- 更新日 : 2025年11月27日
ガス自由化で家庭の選択肢が広がる|仕組みから実践までわかりやすく解説

- ガス自由化とは?
- ・ガス自由化の仕組みと歴史(2017年都市ガス自由化)
- ・電力自由化との違い(エネルギー自由化の流れ)
- ガス自由化で何が変わったのか(仕組みと目的)
- ・自由化の目的(料金抑制・競争促進・サービス拡充)
- ・現状の市場動向(参入企業数・地域差)
- ・自由化の恩恵が大きい人/そうでない人の違い
- ガス自由化のメリット・デメリット
- ・メリット:料金低下・セット割・利便性向上
- ・デメリット:契約条件・サポート体制の差
- ・比較表(都市ガス・LPガス別)
- 都市ガスとLPガスの違いと自由化の関係
- ・都市ガスとLPガスの供給構造の違い
- ・LPガスはすでに自由化されていること
- ・料金・契約の違いを理解する(家庭の選択肢)
- ガス会社を切り替える方法と注意点
- ・都市ガスの切り替え手順(手続き・費用・期間)
- ・LPガスの切り替え手順(契約変更・注意点)
- まとめ:自由化を活かして家計を見直そう
- ・今すぐ料金シミュレーションで比較してみよう
2017年の都市ガス自由化以降、ガスも電気と同じように会社を選べる時代になりました。しかし、実際に「何がどう変わったのか」「自分の家庭は対象なのか」「本当にお得になるのか」がよく分からず、そのまま見直しをしていない方も多いのではないでしょうか。
特にLPガス(プロパンガス)をご利用の方は、料金の高さに不満を持ちながらも、「切り替えは面倒そう」「どこに相談すればいいか分からない」と感じているかもしれません。
本記事では、ガス自由化の基本的な仕組みから、都市ガスとLPガスの違い、具体的な切り替え方法まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。最後には、オンラインで簡単に切り替えできるサービスもご紹介しますので、ぜひ家計見直しの参考にしてください。
※最終更新日は2025年11月です。情報の正確性には細心の注意を払っておりますが、最新の制度については各公式サイトをご確認ください。
ガス自由化とは?

ガス自由化とは、それまで地域ごとに決まっていたガス会社を、消費者が自由に選べるようになった制度改革のことです。
ガス自由化の仕組みと歴史(2017年都市ガス自由化)
日本では2017年4月から都市ガスの小売全面自由化が開始されました。これにより、一般家庭でも都市ガス会社を自由に選べるようになったのです。
それまでの都市ガスは、東京ガスや大阪ガスといった地域独占の事業者しか選択肢がありませんでした。たとえば東京に住んでいれば東京ガス、大阪に住んでいれば大阪ガスと契約するのが当然でした。
しかし自由化により、電力会社や新規参入事業者など、さまざまな企業が都市ガス事業に参入できるようになりました。
自由化の流れ
- 1995年:大口需要家向けの部分自由化開始
- 2004年:中小規模工場や商業施設などへ段階的に拡大
- 2017年4月:家庭向けを含む全面自由化開始
この制度改革により、消費者は料金やサービス内容を比較して、自分に合ったガス会社を選択できるようになりました。登録ガス小売事業者は地域ブロックごとに多数登録されています。
電力自由化との違い(エネルギー自由化の流れ)
ガス自由化は、エネルギー全体の自由化という大きな流れの一部です。
電力自由化が2016年4月に開始され、その約1年後にガス自由化が実現しました。
電力自由化とガス自由化の比較
| 項目 | 電力自由化 | ガス自由化 |
| 開始時期 | 2016年4月 | 2017年4月 |
| 対象 | 全国の家庭・事業所 | 都市ガス供給エリアの家庭・事業所 |
| 導管・配管 | 既存の送配電網を利用 | 既存の導管網を利用 |
両者に共通するのは、既存のインフラ(電線や導管)はそのまま使い、小売部分だけを自由化するという点です。つまり、ガス会社を変えても、ガス管を新しく引き直す必要はありません。供給されるガスの品質も、以前と全く同じです。
電力とガスをセットで契約することで割引を受けられるプランも多く登場し、家庭のエネルギーコストを総合的に見直せる環境が整いました。
ガス自由化で何が変わったのか(仕組みと目的)
ガス自由化によって、市場構造と消費者の選択肢が大きく変わりました。
自由化の目的(料金抑制・競争促進・サービス拡充)
ガス自由化には、大きく3つの目的があります。
- 料金の抑制
地域独占が続くと、事業者が効率化のインセンティブを持ちにくく、料金が高止まりする可能性があります。競争環境を作ることで、各社が料金を引き下げたり、お得なプランを提供したりするようになります。 - 競争の促進
新規参入を認めることで、従来の大手ガス会社だけでなく、電力会社や石油会社、新興企業なども市場に参加できるようになりました。多様な事業者が競争することで、消費者にとっての選択肢が増えます。 - サービスの多様化
電気とガスのセット割引、ポイント還元プログラム、見守りサービスなど、料金以外の付加価値も競争の対象になります。各社が独自のサービスを開発することで、消費者の利便性が向上します。
これらの目的は、資源エネルギー庁が推進するガスシステム改革の基本方針として明示されています。
現状の市場動向(参入企業数・地域差)
2024年時点で、様々な都市ガス小売事業社が登録しています。
主な参入企業例は以下の通りです。
主要な参入事業者
- 電力会社系:東京電力、関西電力、中部電力など
- 石油・エネルギー系:ENEOS、出光興産など
- 既存ガス会社:東京ガス、大阪ガス、東邦ガスなど(他地域への進出)
ただし、参入状況には地域差があります。東京・大阪・名古屋などの大都市圏では選択肢が多い一方、地方都市では限られた事業者しか選べない場合もあります。また、都市ガス導管が整備されていない地域では、そもそも都市ガス自由化の恩恵を受けることができません。
自由化の恩恵が大きい人/そうでない人の違い
ガス自由化のメリットを最大限に活かせるかどうかは、居住地域や使用状況によって異なります。
恩恵が大きい人
- 都市ガス供給エリアに住んでいる方
- ガス使用量が多い家庭(4人家族以上など)
- 電気とガスをまとめて契約できる方
- ポイントプログラムを活用したい方
恩恵が限定的な人
- 都市ガス導管がないエリアに住んでいる方
- ガス使用量が少ない単身世帯
- 既に最安値に近いプランを契約している方
- 選べる事業者が少ない地方在住の方
ただし、LPガス(プロパンガス)をご利用の方は、都市ガス自由化とは別の形で事業者選択が可能です。詳しくは後述します。
ガス自由化のメリット・デメリット

ガス自由化には明確なメリットがある一方、注意すべき点も存在します。
メリット:料金低下・セット割・利便性向上
- 料金が安くなる可能性
競争により、各社が魅力的な料金プランを提供しています。使用量に応じた段階的な割引や、長期契約割引など、多様なプランから選べます。 - 電気とのセット割
電力会社がガス事業に参入したことで、電気とガスをまとめて契約すると割引が適用されるプランが増えました。たとえば、月数百円程度の割引が適用される場合があります。
※セット割の有無や割引額は各社で異なります。最新の料金ページでご確認ください。 - ポイント還元の充実
Tポイント、dポイント、楽天ポイントなど、各種ポイントプログラムと連携している事業者も多く、ガス料金の支払いでポイントが貯まります。 - 請求・手続きの一本化
電気とガスを同じ会社で契約すれば、請求書が1つになり、家計管理が簡単になります。問い合わせ窓口も一本化されるため、手続きがスムーズです。 - 付加サービスの充実
高齢者向けの見守りサービス、駆けつけサービス、家電修理保証など、料金以外の付加価値を提供する事業者もあります。
デメリット:契約条件・サポート体制の差
一方で、以下のような注意点もあります。
- 事業者によるサポート体制の差
新規参入事業者の中には、対面窓口を持たず、問い合わせが電話やメールのみの場合があります。緊急時の対応体制も事業者によって異なります。 - 契約期間の縛りや解約金
一部のプランでは、契約期間(1年〜3年など)が設定されており、期間内に解約すると違約金が発生する場合があります。 - 料金体系の複雑化
多様なプランが登場した結果、どのプランが本当にお得なのか分かりにくくなっています。基本料金と従量料金の組み合わせを正しく比較する必要があります。 - 供給安定性への不安
新規事業者への切り替えに不安を感じる方もいますが、ガスの供給自体は既存の導管網を使うため、供給安定性に差はありません。万が一事業者が撤退しても、最終保障的な枠組みにより、事業者撤退時も供給が継続される仕組みがあります。
比較表(都市ガス・LPガス別)
都市ガスとLPガスでは、自由化の状況が異なります。
| 項目 | 都市ガス | LPガス |
| 自由化開始 | 2017年4月 | 1970年代以降(登録制で既に自由化済) |
| 料金規制 | 原則自由料金 | 完全自由料金 |
| 事業者変更 | 可能(工事不要) | 可能(契約変更) |
| 供給方式 | 地下導管 | ボンベ配送 |
| 選択の自由度 | 地域により差がある | 全国で選択可能(※集合住宅の一括契約・賃貸は制約あり) |
※料金は地域・契約により大きく異なります。最新の公的統計をご確認ください。
出典:日本LPガス協会
都市ガスとLPガスの違いと自由化の関係

ガス自由化を理解するには、都市ガスとLPガスの違いを知ることが重要です。
都市ガスとLPガスの供給構造の違い
都市ガスとLPガスは、供給方式が根本的に異なります。
都市ガスの供給構造
都市ガスは、地下に埋設された導管(パイプライン)を通じて、各家庭にガスを供給します。大規模な導管網が必要なため、主に都市部でのみ利用可能です。
原料は主に液化天然ガス(LNG)で、輸入したLNGを気化して導管で送ります。
LPガスの供給構造
LPガス(プロパンガス)は、ボンベに充填されたガスを各家庭に配送する個別供給方式です。導管工事が不要なため、全国どこでも供給可能です。
主成分はプロパンで、ボンベ内では液体として貯蔵されています。
都市部では都市ガスが中心ですが、郊外や地方ではLPガスが主流です。
LPガスはすでに自由化されていること
重要なポイントとして、LPガスは古くから登録制の下で自由料金が採用されており、事業者を選択できます。
都市ガスが2017年に自由化されたことが大きく報道されたため、「ガス自由化=2017年」というイメージが強いかもしれません。しかし、LPガスについては、登録制の下で以前から事業者を自由に選択できる状態でした。
つまり、LPガスをご利用の方は、今すぐにでも事業者を比較・変更することができます。都市ガスの自由化を待つ必要はありません。
ただし、LPガスは完全な自由料金制のため、同じ地域でも事業者によって料金に大きな差があります。この点が、料金の透明性が高い都市ガスとの大きな違いです。
料金・契約の違いを理解する(家庭の選択肢)
料金体系の違い
都市ガスは原料費調整制度により、国際的な原料価格の変動が自動的に料金に反映されます。一方、LPガスは各事業者が独自に料金を決定するため、事業者選びが非常に重要です。
契約の自由度
都市ガスの切り替えは、導管はそのままで小売事業者だけを変更する形になります。工事は不要で、手続きも比較的簡単です。
LPガスの切り替えは、ボンベやメーターなどの設備を新しい事業者のものに交換する必要があります。ただし、賃貸物件の場合は、大家さんの承諾が必要になるケースがあります。
選択のポイント
- 都市ガスエリアにお住まいの方:複数の都市ガス事業者を比較
- LPガスエリアにお住まいの方:LPガス事業者を比較
- 両方が選べるエリアの方:都市ガスとLPガスを料金・利便性で比較
自分の家がどちらのガスを使っているか分からない場合は、検針票や契約書を確認するか、現在のガス会社に問い合わせてみましょう。
ガス会社を切り替える方法と注意点

実際にガス会社を切り替える際の手順と注意点を解説します。
都市ガスの切り替え手順(手続き・費用・期間)
都市ガスの切り替えは、非常にシンプルです。
■切り替えの基本手順
- 現在の使用量と料金を確認する
検針票や請求書で、月間使用量と料金を把握します。 - 複数の事業者を比較する
各社の料金プランを比較します。電気とのセット割なども検討しましょう。 - 新しい事業者に申し込む
オンラインや電話で新しい事業者に申し込みます。現在の契約情報(お客様番号など)が必要です。 - 現在の事業者への解約連絡は不要
新しい事業者が切り替え手続きを代行してくれるため、現在のガス会社に自分で連絡する必要はありません。 - 切り替え完了(供給開始)
切り替え期間は事業者や検針サイクルにより異なります。目安期間は各社案内をご確認ください。
都市ガスの小売切り替えで工事は不要で、通常はメーター交換も不要です(法定更新時は別途実施されます)。
費用について
- 切り替え手数料:基本的に無料
- 工事費用:不要
- 違約金:原則なし(一部のプランを除く)
※多くの事業者で切り替え費用は無料ですが、プランにより手数料や違約金が発生する場合があります。約款をご確認ください。
注意点
- 集合住宅で一括契約の場合は、個別に切り替えできません
- 賃貸住宅でも、個別契約であれば借主の判断で切り替え可能です
LPガスの切り替え手順(契約変更・注意点)
LPガスの切り替えは、都市ガスよりも注意点が多くなります。
■切り替えの基本手順
- 現在の契約内容を確認する
特に、契約期間や解約時の費用について確認します。検針票や契約書をチェックしましょう。 - 賃貸物件の場合は大家さんに確認
賃貸住宅の場合、ガス設備の所有者が大家さんであることが多く、承諾が必要になります。 - 複数の事業者に見積もりを依頼
LPガスは事業者による料金差が大きいため、必ず複数社を比較しましょう。 - 新しい事業者と契約
料金だけでなく、保安体制やサポート内容も確認して契約します。 - 設備の交換と供給開始
ボンベ、メーター、調整器などを新しい事業者のものに交換します。通常2週間から4週間程度で切り替え完了です。
費用について
- 違約金:契約期間中の解約で発生する場合があります
- 設備撤去費用:現事業者から請求される場合があります
- 新規設置費用:多くの場合、新事業者が負担します
※各項目は事業者の最新公式情報に基づきます。変更される場合がありますので最新ページをご確認ください。
注意点
- 契約期間内の解約は違約金が発生する可能性があります
- 集合住宅では建物全体での契約変更が必要です
- 保安体制(緊急時対応など)を必ず確認しましょう
まとめ:自由化を活かして家計を見直そう
今すぐ料金シミュレーションで比較してみよう
ガス自由化の恩恵を受けるには、まず現在の料金が適正かどうかを知ることが大切です。
LPガスの場合、従来の切り替えは、訪問営業や複雑な手続きが必要でしたが、最近ではオンラインで完結できるサービスも登場しています。
■Dsmartの特徴
Dsmartは、オンラインで簡単にLPガス事業者を切り替えられるサービスです。
主なメリット
- オンライン完結:Web上で料金シミュレーションから申し込みまで完結
- 初期費用ゼロ:設置工事費や保証金が不要
- 違約金ゼロ:契約期間の縛りがなく、いつでも解約可能
- 透明な料金体系:基本料金・従量料金・設備費を明確に表示
- 365日対応の保安体制:緊急時も安心
訪問営業や電話営業がないため、自分のペースで検討できる点も大きなメリットです。
料金シミュレーションは以下のURLからアクセスできます。
簡単に確認できるよ!
https://dsmart.co.jp/simulation
まずは、適正な料金を知って家計見直しの参考にしてください。
※本記事は資源エネルギー庁、日本LPガス協会などの公式データを基に作成しています。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
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